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盲導犬の訓練方法について

盲導犬について

訓練方法 盲導犬が楽しく仕事をするために

パピーウォーキングを終了すると訓練センターでの生活が始まります。訓練センターでは約6カ月~1年間、盲導犬として求められる作業や社会的なマナーの訓練を受けます。

写真:訓練の様子

盲導犬の場合、「訓練をする人」と「盲導犬を使用する人」が違う、ということが特徴としてあげられます。人間に服従し命令に従うことだけを学んだ犬は、人によって態度を変えることがあります。訓練士の言うことはよく聞くけれどそれ以外の人に対しては強気な態度で言うことをまったく聞かないのでは盲導犬になることはできません。
盲導犬は、人の指示に従うだけでなく、「何をするべきなのか」を自分で考え自主的に適切な行動をすることが求められるため、盲導犬の訓練では犬が進んで行動する意欲・姿勢を伸ばすことが大切です。

盲導犬が楽しく仕事をするために「褒めること=Good」を使って訓練していきます。
「叱ること=No」ばかりを使っても、物事を教えることはできますが、犬が仕事を意欲的に行うことができなかったり、訓練士の言うことしか聞かなくなるということがあります。盲導犬は視覚障がい者が扱う犬であり、約8年間仕事をする犬です。そのため、誰の言うことでも聞くように訓練することや犬自身がその作業を楽しんで出来るように褒めて訓練していきます。

どんな訓練があるの?

訓練には大きく分けて「基本訓練」「誘導訓練」「共同訓練」の3つの訓練があります。

基本訓練

「人の指示を聞く態度を作る」訓練です。

写真:基本訓練風景

訓練は、主に「褒めること=Good」を使って教えていきます。
まずは、犬をよく観察し、その犬にできる行動をさせてよく褒め、褒められる経験を多く積ませます。人に褒められる喜びを覚えた犬は、「次は何をしたら褒められるかな」と人に対して期待するようになります。この状態になれば、次々に他の作業を教えることができます。基本訓練では、「座れ」「伏せ」「待て」「来い」「左に付け」など日常生活で使う盲導犬の基礎を教えます。

誘導訓練

ハーネスをつけて実際の市街で人を安全に誘導できるようにする訓練です。 誘導訓練では、次のような作業を教えることのほか、どのような環境でも同じ作業が出来るように、様々な場所に行き、環境に慣れさせる訓練も同時に行っていきます。

道の端に寄ってまっすぐ歩く訓練
障害物(看板・人・車など)の回避訓練
段差や角のある場所では一旦停止して教える訓練
電車、バス、エスカレーター、エレベーターへの乗降訓練
飲食店、デパートなどでのマナー訓練

写真:誘導訓練風景

テスト

訓練期間中にはテストが3回あります。

TA(稟性評価) :訓練開始から約1ヶ月間で、犬の性格面や健康面を評価します。
TP1(作業評価1):訓練開始から約2ヵ月後、担当者がアイマスクをして街中を歩き、基本的な作業の出来具合を評価します。
TP2(作業評価2):訓練開始から約5ヵ月後、担当者以外の人がアイマスクをして街中を歩き、担当者以外での、基本的な作業や公共交通機関の利用の出来具合を評価します。

写真:訓練テスト風景

3つのテストに合格し、性格面、健康面、作業面が盲導犬として適していると判断された犬は仕上げの段階に入ります。

仕上げ

盲導犬を持たれる方の生活環境や状態に合わせた訓練をします。

共同訓練…約1カ月間
写真:共同訓練風景

盲導犬としての作業の試験を合格した犬と、盲導犬使用を希望する目の不自由な方が、訓練センターで寝食をともにしながら実施する訓練です。エサの与え方やブラッシング、シャンプー、排便方法などの犬の世話に関する訓練と、市街地を歩く、交通機関に乗る、飲食店を利用するなどの歩行訓練を行います。訓練の仕上げ時期にはユーザーとなる目の不自由な方のご自宅近くなどで訓練をおこなうこともあります。

盲導犬デビュー

共同訓練が無事終了するといよいよ本当に盲導犬デビューです。

盲導犬にならなかった犬はどうなるの?

訓練する中で、盲導犬に向いていないと判断された犬はキャリアチェンジ犬となり、一般のペットとして引き取られます。盲導犬に向いてなかったからといって決してダメな犬ということではありません。
犬の個性もさまざまです。盲導犬に向いてない犬を無理に訓練して盲導犬にするのは犬にとっても不幸であり、何よりユーザーを危険にさらしてしまいます。その犬に一番合った進路を考えます。

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